まぁ、エディ・マーフィを使ってみると面白くなるねぇ。……なんでこんな事を言うのかというと、多分他の役者でやったらツマンナイ映画になったと思うからなんだ。ひどい評価だと思うかい?でも、少なくとも俺の評価じゃそんなもんだよ。
巨漢の大学教授が恋のために一大決心、開発中の痩せ薬で一気に120kgも痩せてしまうコメディ。痩せるとともに、クランプ教授は大胆不敵なプレイボーイに変身。周囲の人間を巻き込んで、大活躍!……が、彼自身のナイーブで思いやりのある個性は消えてしまう。しかもこの新しい人格(バディ・ラブ)はクランプ教授を乗っ取ろうと活動をはじめる。さてさて、この恋の行方は・…・・はたまたクランプ教授の運命やいかに。ってな話です。
なにも目新しい試みもないし。わずかに話題になったのだって、エディ・マーフィの7変化だけだったし…いったい、主役がエディでなければどうなったんだろうね、この映画。
エディ・マーフィのファンだけに悲しいよ俺は…。ギャラが高くなりすぎたおかげで、スクリーンへの登場回数が減ってしまったエディ、何とか良い作品に恵まれないかしらん。
確かこの作品の予告を劇場で見たことがあった。極限地帯に取り残された兵士たちの話だが、ユーモアもあって〜(云々)とか宣伝していたように思う。で、観てみたのだが、そんなのどこにも無い。日本語予告を作った人はパンツ一丁で白い布(多分シャツ)を振るシーンをそう評しているのだが、これを見てそう言えた神経には感服する。あれをユーモアと取れるとは…………ね。
監督自身もインタビューで答えているが、この映画はとにかく観て感じる事が大事な作品だろう。何かが解決する話でもないし、しっかりとした結末も無い。登場人物の思いが完全に語られることも、また無い。ただそこに作品がある、それだけなのだ。
一応、内容にも触れておこう。1993年のボスニア紛争の時、国境線を決める最中に出来てしまった”両軍に属さない地域=ノーマンズ・ランド”に取り残されてしまった兵士が3人。一人は敵、一人は味方、一人は体の下に地雷を仕掛けられて身動き不能。お互いの思いは周囲の思惑を巻き込んで迷走していく。
ヒュー=グラント演じるもてない本屋の店主が、ジュリア=ロバーツ演じる有名女優と恋に落ちる話。極論すればこれだけの話。ストーリーは手あかが付きまくった感じでいかにも「これまでにも見た事がある」といった風だが、しっかりとその配役を演じきれる役者の手にかかればそれは一つの素敵な作品になる。安心して最後まで観れました。
しかし……ヒュー=グラントはハンサムなのに妙に等身台の若者になりきってしまう。何だろうね凄く良いバランスで崩れているんだ。だから親近感が湧くし、彼の普通の人の演技に見入ってしまう。本人は「もう役者は辞めたい」なんて言っているようだけど、まだまだ続けてください。
しかし…最近に観た彼の作品「恋をするための3つのルール」「アバウト・ア・ボーイ」「ノッティングヒルの恋人」……って、格好良い配役が1個もないじゃん。いや、今回は格好良かったかな。
え?ジュリア=ロバーツ?…………彼女も口が大きいよねぇ。