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猿の惑星〜Planet of the Apes〜

 さて、名作と名高いあの「猿の惑星」のリメイク版です。監督のティム・バートンに言わせれば、リ・イマジネーション(再生)版というのが正しいらしい。まぁどこがどう違うのかはさっぱりわからんが、要は題材だけ借りて作ったものらしい。まぁ……なんでも良いね。なんたってワシ、前作どころか「さるのわくせい」と名のつく作品って全て途中で寝てるし。( ゚Д゚)y─┛~~

 時は2029年、アメリカの軍人さんたちは宇宙開発の場にお猿さんを連れて行って、訓練を繰り返していた。このお猿さん達は、危険な有人飛行が必要な時には人間に代わって活躍をするのだった。

 そんなお猿さんの中にチンパンジーのペリクリーズがいた。彼らの乗る船、オベロン号の前方に出現した宇宙嵐の調査に出るが、遭難。代わってペリクリーズの師匠でもあるレオ(マーク・ウォルバーグ)が、艦長の静止も聞かず救助に出る。功名心に逸った素晴らしい行動なのだ。………でも、一緒に遭難。めでたく宇宙嵐に飲み込まれてしまいましたとさ。

 何とか不時着できる惑星を見つけたレオが見たものは、お猿さんがブイブイいわしてる惑星だったのだ。お猿さん達にボコられて鎖に繋がれ、奴隷商人に連れられていきます。が、ラッキーな彼は美人(らしい)猿アリ(ヘレナ・ボナム=カーター)に引き取られます。彼女は上流貴族の娘なのに(だからと言う説もある)開明的なお猿さんで人間との共存和考えていたりします。しかしそんな彼女の考えが、お猿さんの世界で受け入れられるわけもなく、少数派のまま(劇中では唯一)なのです。

 そんな彼女に言い寄っているのがエイプ軍の将軍セード(ティム・ロス)です。アリと結婚して軍部のみでなく、政界にも影響力を持ちたいお猿さんはあの手この手を使う知恵もなく、強引に言い寄っては嫌われていきます。(アンタダメダヨソンナコトジャ)

 そうこうしている内にアリの屋敷を脱出したレオはアリを連れて、ついでのついでにデイナ(エステラ・ウォーレン)も連れて脱出。この人、ホントにおまけだったなぁ………。この人カナダのシンクロの有名選手からさらにスーパーモデルに転進、んで今度は女優としてデビューだったんだから、レオとのラブロマンス担当だったんだろうけど、正直ヘレナ・ボナム=カーターに食われちゃいましたね。ぜんぜん印象に残ってないよ。イイ女だったということ意外は。

 で、結局人間を全て奴隷化すべきだというセード将軍の率いるエイプ軍と、レオの下に集まった人間達との間で一大会戦が起こるのだ。戦場は彼らの聖地であり、レオにとって見れば朽ちたオベロン号。どうやらオベロン号の記録からレオは自分が宇宙嵐によって過去に来てしまった事を知るのです。しかも艦内のお猿さんたちが叛乱を起こして、乗員はみんな殺されてしまっている。レオは自分の犯した軽率な行動の結果に苦しむのですが、ここでレオを元気付ける役もアリに取られてしまいます。………………やはりどう考えてもデイナは要らなかったんじゃ………………周りお猿さんばかりだったしねぇ、興行的にまずいとでも思ったのかねぇ?それでもこの扱いってのは、もしかして物凄く演技が下手だったのかな?エステラ・ウォーレンは「ドリヴン」にも出演しているので、そのうち見てみよう。ある意味凄く楽しみだ。

 で、最終的にはレオは再度宇宙嵐を利用して元の時代に戻ろうとするのだが、そこで待っていたのは………………………衝撃(笑劇)の事実だった。

 ………………………この話って本当に面白かったのか?う〜〜ん突っ込みどころ満載で個人的には「迷作」の仲間入りをしてしまいました。SF作品なんだけど、謎の宇宙嵐のおかげでかなり陳腐になってしまったようだ。宇宙嵐の時間軸の変化は、どうやら後に入ったほうが昔に行けるらしいって事は作中の状況でわかった。―宇宙嵐の突入順はペリクリーズ→レオ→オベロン号となり、猿の惑星での登場順はオベロン号→レオ→ペリクリーズとなる。―この事はいい。なんといっても謎の宇宙嵐のメカニズムは誰も知らないんだし。しかしラストシーンでレオの帰っていった場所はどこなんだ?どうやら計器を信じるのなら元の時代に戻れたようだし、よほどレオがとち狂ってない限り地球に戻った筈。しかしそこで待っていたのはセード将軍によって作られたお猿さんのための世界だった。

 これはどう考えるべきか?考えられるのは2つ。1つはセード将軍が本編の後にレオの後を追って宇宙嵐に飛び込んだという事。突飛なようだが、そのための状況は揃っている。セード将軍自身では動かせない宇宙ポッドもペリクリーズがやって来てくれたおかげで可能となった。さらにセード将軍が閉じ込められたのもオベロン号の中だった。もしかしたら使えたポッドが一機くらいあったのかもしれない。そこでレオより後に宇宙嵐に突入すれば、更に過去に行けるって寸法だ。

 もう1つは猿の惑星こそが地球だったというオチ。オベロン号が過去に行ってしまった時に、どの程度過去に行ってしまったのかは誰も知らない。もしかしたら遥か昔の地球に行ってしまっていて、事件が起きたのかも?レオ自身は他の惑星だと信じていたけれども、実は地球だったというオチ。さすがにこいつには無理があると思うけどね。―なんといっても、月が2つあったり、陸地が海より多かったりしたし。―でもまぁ可能性として否定はしきれなかったので、書いてみた。

 さてさて、どうなんだろう?もしかしたらぶっちゃけた話、次回作で語るためにあえてこんな謎を残していたのでは?なんて風にも考えられるのだ。そう考えると、かなり酷い話だと思うけどね。

 結論、レンタルビデオでなら見ても良かったかも?ちょっと¥500以上出すまでの価値はなかったような気がする。いや、TV公開を待ったほうが……

製作総指揮 ラルフ・ウィンター
製作 リチャード・D・ザナック
監督 ティム・バートン
脚本 ウィリアム・ブロイルスJr. / ローレンス・コナー / マーク・ローゼンタール
原作 ピエール・ブール
撮影 フィリップ・ルスロ
美術 ジョン・デクスター / ショーン・ハワース
音楽 ダニー・エルフマン
衣装 コリーン・アトウッド
出演 マーク・ウォールバーグ / ティム・ロス / ヘレナ・ボナム・カーター / マイケル・クラーク・ダンカン / エステラ・ウォーレン / ポール・ジアマッティ / クリス・クリストファーソン
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猿の惑星

 えっと、今頃やっと前作(というかオリジナル)を見ました(眠らずに………やっぱ眠かったけど)。で、感想だ。………………こっちの方が面白いじゃん!
 そう言い切ってしまうのは酷いことだろうか?ちょっと悩んでしまうが、個人的には絶対に前作の方を観るべき。確かにまともな特撮はなく、物足りない感も多い。メーキャップ技術も時代なりで大した事はない。でもそんなことはこの作品の魅力を損なうことにならないと思う。その事は両作品を較べてみてみればわかるだろう。
 作品の内容は基本的に変わらない(いや、変わっちゃ拙いよね。こっちが本家なんだからw)が、細かい部分がちと違う。主人公(ヘイストン……今じゃ全米ライフル協会の会長さんだったよね?もう任期終えたのかな?)は宇宙船の艦長。張りぼてのような外観、はめ込み宇宙窓のセットを用意した、絶対にスタジオの内装をもった宇宙船。でも、艦長。未来の世界に想いを寄せて、逃避時間旅行へ。
 ついたときには髭ボーボー(でも、整えられてる点が面白い。きっと睡眠カプセル内に髭を整える機能があったのだろう。)、ちと歳をとっています。さてさて仲間はというと……2人とも髭面のおっさんに、おねぇちゃん中尉は哀れミイラ化(がーん)、船は湖に沈んでゆきます。
 脱出した3人はこの惑星の探索に。判ったこと………人間が生息している。ただし原始人化。そこで困ったことをポツリと………「神になれるな(正確じゃないけど、こういうニュアンスに感じた)」いやぁ、腹黒い。だから猿たちの人間狩りにあっちゃうのね。だから仲間の1人は速攻で殺されちゃうのね。で、みんな捕まっちゃうのね。
 (ヤバイここまででかなりやる気のないコメントになってる)捕まったときに主人公は怪我をして、一時的にしゃべれない状態に。必死に知性のあることを伝えようと奮闘するもなかなか上手くゆかず、大苦戦。この間、我々は猿の社会のあり様を理解します。
 これがなかなか皮肉が利いていて良い。なんせ、猿たちのやることは基本的に人間と一緒。人間の普通にやることの一つ一つを、猿たちが再現する。これがまた、醜いんだ。人間様がやるときにはあんまり感じなかったんだけど、お猿さんがやるともうダメだね。こう感じるだけでも、この映画には一見の価値があるかもしれない。

〜人間は滅ぼさねばならない、人間が増えれば全てを滅ぼす。人間こそ破滅の使者〜

 あまりにも皮肉な(猿に伝わる)言い伝えです。
 さてこの後、話すことはほとんどない。主人公の脱出劇と、猿社会のルーツ探し。あえて特筆すべきは、主人公が突然美人のねぇちゃんを脱出行に連れて行くことくらいか?う〜〜〜ん、ティム・バートン版の感想でエステラ・ウォーレンについて色々言ったが、どうやらあの部分はオリジナルに忠実に従った結果だったんだね。所詮は男か。(笑)
 で、ラストシーン。………………………ティム・バートン版では、このラストを知っている人のためにああいった事になったのだろうが、個人的にはストレートな衝撃を与えるこっちの方が断然に良い。つっこみ所の多い作品だったが、このラストで締まったんじゃないかな?逆にこのラストがあるからこそ、名作だと言われたのだろう。

 で、はらぐろさん、もう一度この映画観る気がありますか?
 ………………………勘弁して。

監督:フランクリン・J・シャフナー
出演:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、ロディー・マクドウォール、リンダ・ハリソン等々

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シックス・センス(DVD)

 ………………( ^.^)ご( -.-)め( _ _)ん( -。-)ね( ^.^)

 突然だが、こんな始まり方。というのもワシ、この作品ぜんぜん期待してなかったんだよね。何かホラーとかスリラーというには地味っぽくて。同時期に宣伝していた作品たちに比べても興味を惹かれなかった。ハズレか?なんて思っていたら、興行成績は良いので頭の中では「?」マークでいっぱい、だけど時間が経つにつれて忘れていった。

 それでも完全には忘れ切れなかったようで、事あるごとに観た人の反応に聞き耳を立てていた。でもあまり芳しい話も聞かなかった。そのくせ興行成績は良いのだ。「?」マークは大きくなった。

 そんな折だ。DVD版が発売され、ビデオ版では観れない「もう一つのED」がDVDには収録されていることを知ったのは。えぇ、もちろん買いに行きましたとも。DVDを観れる貴族としては当然の行動でしょう。(^^)

 ストーリーは小児精神科医のマルコム・クロウ(ブルース・ウィリス)は非常に優秀な男だった。熱意に溢れ、患者と接してきた彼はその優秀さから市民栄誉賞を受賞するほど。しかしそんな彼にも転機が訪れる。美しい妻アンナ・クロウ(オリビア・ウィリアムス)と幸せな生活を送っていた。そこにヴィンセントという男が現れる。彼はマルコムが以前担当した少年で、努力の甲斐も空しく「心の病」を解決することが出来なかった。マルコムの言葉を信じて日々の苦しみに耐えてきた彼は、とうとう耐え切れずにマルコムの家に忍び込む。そして怒りと苦しみをぶちまけ、マルコムを撃ち、自ら自殺してしまう。この事件がマルコムを変えてしまった。最愛の妻アンナともすれ違いの生活が続き、ヴィンセンとを救えなかったという「心の傷」が彼を苦しめる。

 そんな折、新しい患者コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と出会う。コール少年は頭脳明晰なのだが、いつも何かに怯え、母親にすらその原因を話しない。心を閉ざす少年のその姿にかつてのヴィンセントの影を見たマルコムは、次第にこの少年に惹かれていく。

 診断の末、救いを求めた少年から恐るべき言葉を聞かされる。「僕は死んだ人が見えるんだ。」←もともと字だったのをに変更。

 う〜ん、この頃になったら完全に惹きこまれてみていましたね。この話の巧いのは、観客の目線を不思議体験をするコール少年ではなく、マルコムの側に置いたこと。マルコムはごくごく普通の人間でコールの言葉を清新病患者の妄想と自然に考えるし、妻との確執などを抱えて日々の生活に疲れ、悩んでいる。人間らしいのだ。あまりにも有能な人間だったり、特殊な能力を持った人間はアクション映画の主役としては面白いのだが、決して観客と感情を共有することは出来ない。ワシらは何の能力も持たない人間だからこそ、様々な悩みや痛みを抱えている。ヒーローは格好良いけど、自分たちの分身たりえない。彼らは格好良さと引き換えに一般人としての特質を失っているから。だから特別な人間ではダメなのだ。

 こんなマルコムの視点は我々の目線と究めて近い。だからこそ自然と観客はコールの告げる幽霊の存在を受け入れられる。普通、こういった「目に見えない者」の存在は特撮の技術などで視覚化してやることで、説得力を増すのだが、この作品には不要。役者自身の演技や監督の腕で要らなくしてしまった。

 しかし、ほんとにブルース・ウィリスは巧い。「アルマゲドン」の後で「もぅドンパチばっかりの役はやりたくない」とか言っているのを聞いたときは「?」と思ったものだが、充分に言うだけのことはやってのけたと思う。

 映画の宣伝などをDVDの映像特典で久しぶりに見たが、この映画の良さは全く出てないね。インパクトがあって、ちょっと怖い話を想像してしまう宣伝なんだが、反対に観終った後、心は暖かくなります。しみじみといい話なんだなぁと。余計な先入観を持たずに観て欲しい逸品です。

 しかし……「もう一つのED」は正直要らなかったよなぁ。監督が気に入っているのはわからないでもないが、話自体が変わるわけでもないし。ただ見せ方に「こんなのもあるでぇ!」と言う以上のものは無い。こんなのより、マーシャル爺さんを削られたほうが痛かったなぁ。個人的には好きなエピソードだったし。

THE SIXTH SENSE (00米) 107分
監督:M.ナイト・シャマナン
出演:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント
トニ・コレット、オリビア・ウィリアムス

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ジングル・オール・ザ・ウェイ

 仕事第一のモーレツ社長が、クリスマス・イブこそは息子を喜ばそうと、人気のターボマン人形をオモチャ屋で他の親たちと奪い合う。子煩悩な親たちの奮戦する爆笑コメディ。

 ………いや凄いね!シュワちゃんが飛んでるよ!人を跳ね飛ばしてるよ!絶叫してるよ!しかも市街地で、ラジオ局で、トイショップで。迫力だねぇ。なんか、『コマンドー』とかだとあんまり感じないけど、物凄いわ。でもこの映画で、もっと凄いのはそんなシュワちゃんを食っちまうくらい他の親たちが逞しいってことだよね。(・・;) シュワちゃんを跳ね飛ばすオバちゃんを見て…ちょっと怖くなったよ。

 でも、このギャップがこの映画の楽しみなんだよね。特別凝ったストーリーでもなく、ジーンとくるわけでもない、ただ、あのシュワちゃんが身近な戦場でも必死なんだということに親しみを覚えるんだ。結構気に入ったかも。(^^)

JINGLE ALL THE WAY (96米) 90分
監督:ブライアン・レヴァント
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シンバット他

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スコーピオン・キング

 「ハムナプトラ」から生まれた外伝的ストーリーと聞いたような気がしたが…………全く関係がない。ただ「ハムナプトラ2」のダメ敵役として登場したザ・ロック演じるスコーピオン・キングが主役。彼が文字通り王になるまでの話なのだが、あんまり興奮しない。スコーピオン・キングが剣の達人にして暴虐なメネシス王に立ち向かう…………あれ?
 そういえばどうして戦う必要があるんだ?兄貴(そういえば字幕と吹き替えでは兄弟関係が逆になっている)を殺されたから?でも元々暗殺者として侵入したんだから恨みに思っても……。しかも途中からは暗殺対象だった予言者のねーちゃんの為にかよっ。全然プロじゃないね。しかも「民衆なんてしるものか!」とか言っていたこの男が次の王って…………全体的にあまり楽しめなかったよ。一番見応えあるのが映像特典でザ・ロックとマイケル・クラーク・ダンカンの掛け合いって……………どうよ、それ。

The Scorpion King (2002/米)
作総指揮 ビンス・マクマホン
製作 スティーブン・ソマーズ / ショーン・ダニエル / ジェームズ・ジャックス / ケビン・ミシャー
監督 チャック・ラッセル
脚本 スティーブン・ソマーズ / ウィリアム・オズボーン / デビッド・ヘイター
原案 ジョナサン・ホールズ / スティーブン・ソマーズ
撮影 ジョン・R・レオネッティ
美術 エド・バリュー
音楽 ジョン・デブニー
衣装 ジョン・ブルームフィールド
出演 ザ・ロック / スティーブン・ブランド / マイケル・クラーク・ダンカン / ケリー・ヒュー / バーナード・ヒル / グラント・ヘスロフ / ラルフ・モーラー / ピーター・ファシネリ

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スターウォーズ エピソードT

 ワシがニセ映画ファンであることを露呈してしまった映画。(^^) ナンと言ってもコレを見るまで、エピソードTどころかW・X・Yすら完全には見たことがない。そんなワシが語ってしまう程度の話だと思って、聞いて欲しい。スターウォーズ自体、ワシらの年代の人間に与えた影響ってのは大きい物で、各人がオレ的スターウォーズ観を持ってるんだよね。だから皆が見に行ったし、皆があれこれと言う。今回はワシが言う。(^^)

 完全なキャラクター主導型の映画。それがまず見ての感想。確かにジェダイの騎士達は格好良かった。ダース=モールも格好良かった。サミュエル・ジャクソンがヨーダと並んで映ってるのも、フレームのみのC3POやR2D2も、コンピューター・アニメ処理で演技をさせたというビッグ・ボスナスやジャージャー・ビンクス、ジャンク屋の主人ワトーなども変にリアルでほとんど違和感を感じない。……でもそれだけ。

 宇宙船(スターシップ)や戦闘機(スターファイター)、ポッドレーサーも素晴らしい。なんとなく色々なSF映画で様々なタイプのメカを見てしまったために、ちょっと感動は薄かったが、それでも未来を感じさせてくれた。特にポッドレースの辺りのストーリーはややもすると絵空事めいてしまう未来のメカを身近(下世話)なレベルまで引き降ろしてくれた。結局人の行動原理は、どれだけテクノロジーが進んでも変わらないんだろうなぁ、と。………でもそれだけ。

 作品世界の映像処理も見事!砂漠の世界、水中都市、未来都市、スターシップの中、議会の中………あくまでもリアリティ(所謂ホンモノの質感のこと)を失わずに表現しきったのは見事の一言につきます。………でもそれだけ。

 気が付いて見るとあんまり印象に残らないんだな、コレが。確かにリーアム・ニーソンの演じたクワイ=ガン・ジンはメチャクチャ格好良かった。公開前はお約束のダークヒーロー、ダース=モールに興味が集中してしまったが、蓋を空けて見れば一番格好が良かったのはこの人。作中ではお亡くなりになってしまったため、次回作などで見ることはかなわないが、番外編とかあったら絶対に見てみたいと思った。

 が、他の人は…。皆ステロタイプなのが気にかかる。ナンだろう?もう決まった役割が振り分けられていて、それ以外の行動が許されていない、そんな感じ。極論すれば、台詞の先読みが出来てしまったのだ。この人は………「あぁ、こういうこと、言っちゃうんだろうなぁ」と思ったら、次の瞬間には同じようなことが言われていた。意外性が全くと言って良いほどないのだ。これはもしかしたら、制作サイドの人間の誰もがJ・ルーカスの「スターウォーズ的世界観」を消化できるほど理解できなかったからなのかな?だからこそキャラなりの独創的な思考方が描けなかったし、ワシごときにこう思われてしまったのでは?なんて思うのだ。

 エピソードTの世界についても、ちと気になった。先に書いたように映像処理の点ではGOOD!前編通して綺麗でした。ただ、メインの舞台が極々一部に限定されていたため、イマイチ世界全体の作り込みが甘いような気がした。どう言う事なのかと言うと、舞台が展開に応じてくるくると変わるのは良いが、そこに到るまでが薄いのでどういう世界なのか分かり難いのだ。

 例えば、同盟の首都星(ヤベッ、名前忘れた)にアミダラ女王一行が訪れるのだが、その星の情報は背景として映りこんだ部分のみで、他になにもない。ジャージャー・ビンクスやアナキン等、比較的身分の自由なキャラが少しでも動いていれば、「あぁ、こういう所なのかぁ」なんて感想とともに、印象が定着したと思うのだが。多分見た多くの人が思ったのは「ココは同盟議会の会場がある星」という点だけだった。コレだけテクノロジーの進んでいる世界なんだから、議会なんて時間をかけて1箇所に集まらなくても良いのでは?と、一人ツッコんでいた自分が悲しい。

 結局酷い言い方をしてしまえば、あの壮大で美麗な世界映像は、単なる絵に描いた背景ボードと何っも変わらないのだ。生きている世界ではないのだから。

 もう少し話そう。「A long long time ago…」から始まるこの物語、最初の段階で話の筋立てと言うか、舞台設定が全て語られてしまう。コレは見る人によって良し悪しが分かれる点だろう。全ての状況が先に語られてしまうため、話し自体は非常にシンプルで分かり易くなっている。ただし、最後までこの状況が変わることがなく(意外性のあるストーリー展開がない)、この筋立てに縛られてしまったのが残念だったかな?

 最後の最後まで意外な展開がない。酷い話し、「A long long time ago………そしてナブーは、ひとまずこの危機を乗り切ったのでした。」で全てが語られてしまうストーリー展開。これじゃぁ、¥1700も出して見る価値はないよね。なんとなく壮大なスケールの話を期待していたのだが、話し自体ショボイし。現実世界の方が深みのある見応えのある話だったりする。まぁ、現代の人間が必死になってストーリーを作ってるんだから、感覚が現代人の枠に納まってしまうのは、仕方のないことだとは思うんだけどね。

 ついでに意外な黒幕を出すってのはこの手の映画で良くあるパターンだけど、それがダース=シディアスじゃぁなぁ…。別に彼が悪いわけじゃないがなんか薄っぺらだし、続編の展開を予想すると正体が見えてくる(見えた気になる)。そうなると冷めてしまうのだ。

 そんでもって、ダース=シディアスと並ぶ「シスの暗黒卿」の一人、ダース=モールの出番となるのだが………この人の出番って、正直要らなかったよね。ダース=モール役のレイ・カークのアクションは格好良かったが、ストーリー全体から見ると話しが浮いていたってのは否めない。宇宙空間でのスターファイターの戦いと共に、ライトセイバーを使った剣戟はスターウォーズの重要な見せ場なんだから仕方がないが………やっぱり浮いていた。

 まぁ何だかあんまり整理されてないけど、今回のスターウォーズってのはお気楽娯楽大作であったってのは否定しない。派手なアクション、美麗な背景世界、格好良いメカ、魅力的なキャラクター達、視覚的には大満足。そう考えると、ストーリーがどっかでありがちな薄っぺらくんだったのもルーカスの狙いだったのかと勘繰ってしまったりする。難解なストーリで、あの視覚情報をぶつけられたら消化不良を起こしてしまうしね。

 う〜ん。しかし、「オースティン・パワーズ デラックス」といい、世間では感覚のみで見られる映画が増えているような………。もっと素敵な映画が見たいよね。(^^) (ちなみに、「はらぐろ」はこの映画が嫌いなわけではありません。)

Star Wars Episode T: The Phantom Menace (1999米)
監督:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、レイ・カーク、サミュエル・L・ジャクソン他
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スターウォーズ エピソードU クローンの攻撃

 で、やっとこさエピソードUを観たわけですが、まずは一言。……………紙芝居かよっ!
 広大な宇宙を舞台とした冒険物だから仕方がないのだが、状況を語るだけで感情の乏しい演技が続く。場面毎に感情の起伏が単純化されていて(これはジェダイ中心の話であるがゆえに当然かもしれない)、やはりキャラクターが薄っぺらいというか………まぁこんなものか。それにしてもアナキンが………痛い。何であなたはそんなに子供なのかな?というか、子供というよりだだっ子だったりするので、見ていて非常に辛い。……………だから後年、顔を隠すようになるのか。|∀・)ニヤニヤ
 あえて失敗作だと言ってしまおう!(2度目もあるかわからない)

Star Wars Episode II: Attack of the Clones (2002/米)
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
製作:リック・マッカラム
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス / ジョナサン・ホールズ
原案:ジョージ・ルーカス
撮影:デビッド・タッターサル
美術:ギャビン・ボクエット
音楽:ジョン・ウィリアムズ
衣装:トリシャ・ビガー
出演:ユアン・マクレガー / ナタリー・ポートマン / ヘイデン・クリステンセン
/ クリストファー・リー / サミュエル・L・ジャクソン 他
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スリー・キングス

 困ったことにこの映画………なかなか良い。最初は軽い気持ちで買った。何しろ特別価格¥2500だったのだよ。買わずにいられるかい?ってなもんだったよ。
 しかも主役のアーチー役はあの「ER」シリーズで誰よりも熱くて骨のある小児科医を演じたジョージ・クルーニなのだ。そりゃ、買いなのだよ。「ER」のロス先生は本当に格好良い。女好きでだらしないように見えるが、自分の不遇な子供時代があったせいか、子供たちには誰よりも真剣だ。自分の身を顧みず、全力を尽くす。5シリーズ目ではその性格が元でシリーズから離れることにもなってしまった。だからこそ余計に期待もしていたのだ。欲求不満だったんだね。
 今回はそのロス先生が湾岸戦争後の混乱したイラクに金塊を強奪しに行く話。「負けた国の兵士から奪うのは簡単だ」なんて言い放ち、軽い気持ちで泥棒をしにいく。そんな話だと聞いていた。
 だから軽い気持ちで見た。単なる娯楽映画なんだと。
 でも………この映画、全く違います。確かにジョージ・クルーニーは格好良いし、全体的に洒落た映像が見られる。悪趣味なフセインの壁画、シンプソンズの人形……ついつい勘違いしてしまいがちだ。でも、全てを見終えた後にはどんな気持ちが残るだろう?見終えた全ての人に、正直な感想を聞いてみたいと思う。もちろんワシは合いの手なんて入れない。全てを聞いてみたい。そう思う映画だ。

 ワシの感想は不思議だ。とにかくドロドロとした嫌な気分なんだ。嫌な気分といってしまうのは間違いかもしれないが、少なくとも気分が晴れはしない。心の奥底に澱のような物が引っかかっている感じだ。
 あえて言葉にするとこうだ。「戦争なんかしちゃいけない。戦争は人を狂わすんだ!」ってね。
 でもこの言葉も本当じゃない。あくまでもワシの理性で翻訳した言葉。どこか格好つけていて人に聞かせようと狙ってしまっている言葉だ。ワシはなかなか素直にはなれない。いつだって他人の言動を気にして、格好をつけたがる。だからこんな言葉になってしまう。
 だからこそ……あなたの言葉が聞きたいのだ。

 

 ここには普通の人間しかいない。普通の人間だから幸せを求める。自分自身の選択で。それが間違っているかなんて、誰にもわからない。誰にも言わせない。でも、人は自分自身の正義のために……必要性に駆られて行動する。まるで盲目の鼠のように。

<蛇足>
 DVD版は映像特典が充実して大好きなのだが、このDVDは異常に長い。覚悟を決めて観よう。監督の音声解説があるのだが………これが長い!なんといっても本編と同じくらい長いのだ。思わず、最初に観た時は寝てしまったよ。

THREE KINGS
<キャスト>
ジョージ・クルーニー:アーチー・ゲイツ
マーク・ウォールバーグ:トロイ・バーロー
アイス・キューブ:チーフ・エルジン
スパイク・ジョーンズ:コンラッド・ビグ
ノーラ・ダン:エイドリアーナ・クルース
ジェイミー・ケネディ:ウォルター・ウォーガマン
ミケルティ・ウィリアムソン:ホーン大佐
アミール・アブダラ:クリフ・カーティス
サイード・ダグマウイ:サイード大尉
ジャビル&ガネム:双子の理容師
<スタッフ>
原案:ジョン・リドリー
脚本:デイビット・O・ラッセル
製作:チャールズ・ローベン/ポール・ユンガー・ウィット/エドワード・L・マクドネル
監督:デイビット・O・ラッセル
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スリーパーズ

 少年時代の失敗から少年院に入ることになった親友4人組。少年院時代に深い心の傷を負った男達が、14年後に手を組んで復讐を果たすヒューマン・ミステリー。

 ブラッド・ピット・・・実は彼が出演しているというだけで、この映画を見る気が無くなっていたって言うのが本音でした。いや、もったいないことしましたわ。ホント。虐待された少年たちの復讐劇・・・これだけで展開は読めるようなものだが、その期待は裏切られない。ある意味で完成度の高い映画と言えるでしょう。

 「おまえ、夜に明かりを消して寝られるか?」「静かに暮らしたいんだ。過去を忘れてな。」等、これらの印象的で忘れられない台詞がこの映画を実際以上に素晴らしいものにしています。必見です。

SLEEPERS (96米) 148分
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ブラッド・ピット、ロバート・デニーロ、ダスティ・ホフマン他

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